約 919,502 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/7447.html
末原「おいおい、誰が書いたか知らんがあの魔王姉妹がこんな乙女のはずないやろ」(カタカタッターン 末原「よし、これこそが宮永姉妹やな」 咲「なんか私とお姉ちゃんが京ちゃんを奴隷にして解放してほしければ麻雀で勝てばいいとかそんなキャラになってる」 照「誠に遺憾。こういうのはアラサーの所業」(テルテルッターン) すこやん「なんか飛び火しまくりだよ!?」 そしてssのネタになってる子がどんな子か見にきたすこやんが 昔長野に遊びに来てたとき自分にカピバラを見せてくれた男の子だと気付き仲良くなる、と すこやん「京太郎君、しっかり麻雀を仕込んであげるよ!あ、靖子ちゃん?ちょっと麻雀に付き合って!」 靖子「洒落にならんことになった。おい久、お前のところの部員が来るんだ。お前も(地獄に)付き合え」 久「どうしてこうなった」
https://w.atwiki.jp/llss/pages/2077.html
元スレURL SS「ほのかとえり」 概要 ふとした拍子にほのえりの中身が入れ替わっちゃった? しっかり者の穂乃果とだらしない絵里は、そのまま帰宅することになって… タグ ^高坂穂乃果 ^絢瀬絵里 ^μ’s ^高坂雪穂 ^穂乃果ママ ^絢瀬亜里沙 ^ほのぼの ^コメディ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vipsaki/pages/159.html
咲-Saki-キャラを所属や特徴などによってグループ分けしたものの一覧です。 学年別一覧 おもち別一覧 十二星座別一覧 学年別一覧 一年 片岡優希 原村和 宮永咲 須賀京太郎 東横桃子文堂星夏 上柿恵 堂山ゆかり 田中舞 三瀬晶子南浦数絵 高鴨穏乃 新子憧 岡橋初瀬 大星淡ハオホェイユー ネリー 滝見春 二条泉 水村史織森垣友香 安福莉子 対木もこ以上23名 二年 染谷まこ 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華天江衣 津山睦月 妹尾佳織 吉留未春 池田華菜深堀純代 土屋由理 門松葉子 河内智世美 松実玄鷺森灼 巽由華 渋谷尭深 亦野誠子 雀明華神代小蒔 船久保浩子 上重漫 愛宕絹恵 本内成香花田煌 鶴田姫子 八木原景子 依藤澄子 伏屋那都能口彩花 荒川憩 百鬼藍子 多治比真佑子以上34名 三年 竹井久 内木一太 蒲原智美 加治木ゆみ 福路美穂子小川セリカ 永森和子 松実宥 小走やえ 丸瀬紀子木村日菜 上田良子 宮永照 弘世菫 辻垣内智葉ダヴァン 狩宿巴 薄墨初美 石戸霞 園城寺怜江口セーラ 清水谷竜華 真瀬由子 愛宕洋榎 末原恭子安河内美子 江崎仁美 白水哩 小瀬川白望 エイスリン鹿倉胡桃 臼沢塞 姉帯豊音 新井ソフィア 浅見花子宇津木玉子 椿野美幸 古塚梢 佐々野いちご 新免那岐寺崎遊月 森合愛美 藤原利仙 霜崎絃以上44名 初出:学年対抗ちゃんぽん大会(大会スレ第4局609) おもち別一覧 おもち 原村和 沢村智紀 福路美穂子 深堀純代 東横桃子妹尾佳織 神代小蒔 石戸霞 愛宕絹恵 上重漫小瀬川白望 松実玄 松実宥 清水谷竜華 森垣友香愛宕雅枝 瑞原はやり 松実露子以上18名 ちょっとおもち 竹井久 加治木ゆみ 弘世菫 渋谷尭深 滝見春狩宿巴 雀明華 ハオホェイユー 姉帯豊音 臼沢塞新子憧 巽由華 園城寺怜 花田煌 椿野美幸佐々野いちご 南浦数絵 新免那岐 藤原利仙 霜崎弦福与恒子 針生えり 戒能良子 赤阪郁乃以上24名 微乳 染谷まこ 龍門渕透華 井上純 文堂星夏 津山睦月大星淡 辻垣内智葉 メガン=ダヴァン 末原恭子 愛宕洋榎真瀬由子 エイスリン=ウィッシュアート 本内成香 チョコレ(仮称) 小走やえ丸瀬紀子 木村日菜 岡橋初瀬 安河内美子 江崎仁美白水哩 鶴田姫子 依藤澄子 古塚梢 新井ソフィア水村史織 森合愛美 寺崎遊月 荒川憩 百鬼藍子多治比真佑子 室橋裕子 赤土晴絵 久保貴子 藤田靖子小鍛治健夜 野依理沙 村吉みさき 新子望 善野元監督熊倉トシ 黒髪モブ子(仮称)以上42名 貧乳 宮永咲 片岡優希 須賀京太郎 天江衣 国広一池田華菜 吉留未春 蒲原智美 宮永照 亦野誠子薄墨初美 ネリー=ヴィルサラーゼ 鹿倉胡桃 高鴨穏乃 鷺森灼上田良子 江口セーラ 船久保浩子 二条泉 安福莉子浅見花子 宇津木玉子 八木原景子 対木もこ 夢乃マホ田中舞 上柿恵 三尋木咏 大沼秋一郎 南浦プロ山口大介 ギバード桜子 山谷ひな 志崎綾 辰巳春菜桐田凜 佐々岡よし子 米田未来 内木一太 池田緋菜池田菜沙 池田城菜 車椅子の子(仮称)以上43名 初出:おもちゃんぽん(大会スレ第5局100-101) 十二星座別一覧 白羊宮(おひつじ座・牡羊座) 03/23ハギヨシ 03/24Nelly Virsaladze 03/25狩宿巴 03/26鶴田姫子 03/30霜崎絃04/04田中舞 04/05伏屋那都 04/08高鴨穏乃 04/09上柿恵 04/10戒能良子 04/12船久保浩子 04/13杉乃歩04/14鷺森灼 04/16白水哩 04/18滝見春 04/19石戸明星 金牛宮(おうし座・牡牛座) 04/21蒲原智美 04/22江口セーラ 04/25弘世菫 04/29山谷ひな 04/30河内智世美05/04針生えり 05/05染谷まこ 05/08桐田凛 05/10園城寺怜 05/10三瀬晶子 05/12Megan Davin 05/16水村史織05/17新子憧 05/18八木原景子 05/19辰巳春菜 双児宮(ふたご座・双子座) 05/24小瀬川白望 05/26村吉みさき05/28薄墨初美 05/31埴渕久美子 06/01善野一美06/03米田未来 06/08清水谷竜華 06/08南浦聡 06/10宮永界 06/14古塚梢 06/15新免那岐 06/17桧森誓子06/17木村日菜 06/18山口大介 06/19郝慧宇 巨蟹宮(かに座・蟹座) 06/22赤土晴絵 06/23雀明華 06/25藤田靖子 06/27荒川憩 07/02岩館揺杏 07/11愛宕雅枝07/13瑞原はやり 07/16石戸霞 07/18愛宕洋榎 07/18鷺森公子 獅子宮(しし座・獅子座) 07/23渋谷尭深 07/25Aislinn Wishart 07/25池田緋菜 07/25池田菜沙 07/25池田城菜07/26東横桃子 07/28車井百花 07/29野依理沙 08/02獅子原爽 08/03亦野誠子 08/05永森和子 08/09末原恭子08/14加藤ミカ 08/19岡橋初瀬 処女宮(おとめ座・乙女座) 08/24松実宥 08/26西田順子 08/29原村恵 09/03土屋由理 09/05真瀬由子 09/06天江衣09/08寺平彩乃 09/10龍門渕透華 09/14井上純 09/15鹿倉胡桃 09/16片岡優希 09/17吉留未春 09/21国広一 天秤宮(てんびん座・天秤座) 09/24福路美穂子 10/01対木もこ 10/04原村和 10/06森合愛美 10/07赤阪郁乃10/09真屋由暉子 10/10深堀純代 10/12巽由華 10/14浅見花子 10/18十曽湧 10/21大沼秋一郎 10/22安河内美子 天蝎宮(さそり座・蠍座) 10/24花田煌 10/27宮永咲 11/02江崎仁美 11/07小鍛治健夜 11/08二条泉 11/10紫芝菜月11/13竹井久 11/14室橋裕子 11/14丸瀬紀子 11/16新井ソフィア 11/16三科健太 11/21熊倉トシ 11/22堂山ゆかり 人馬宮(いて座・射手座) 11/23藤原利仙 11/27内木一太 11/29能口彩花 11/30百鬼藍子 12/06佐々岡よし子12/06門松葉子 12/14佐々野いちご 12/15大星淡 12/18文堂星夏 12/20夢乃マホ 12/21加治木ゆみ 磨羯宮(やぎ座・山羊座) 12/23ギバード桜子 12/26多治比真佑子 12/27小川セリカ 12/29高鴨綾乃 01/01椿野美幸01/02辻垣内智葉 01/03津山睦月 01/06上重漫 01/11棟居仁美 01/12本内成香 01/17福与恒子 01/20愛宕絹恵 宝瓶宮(みずがめ座・水瓶座) 01/27上田良子 01/30志崎綾 02/01依藤澄子 02/02須賀京太郎 02/02佐藤裕子02/09南浦数絵 02/12寺崎遊月 02/15臼沢塞 02/18宮永照 双魚宮(うお座・魚座) 02/19安福莉子 02/22池田華菜 02/23三尋木咏 02/25久保貴子 02/26森垣友香 03/07妹尾佳織03/08神代小蒔 03/10沢村智紀 03/11大滝桜子 03/14新子望 03/15松実玄 03/16姉帯豊音 03/18宇津木玉子 03/20小走やえ 咲-Saki- Characters(りつべ公式)および星座占い - Wikipediaに基づき作成。
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/784.html
元スレURL 【SS】シャイなガールとクールなレディ、成長編 概要 今日もあの人デート でも最近不安なのは… 関連作 前作:【SS】シャイなガールとクールなレディ、馴れ初め編 次作:【SS】シャイなガールとクールなレディ、二人の歩み編 タグ ^上原歩夢 ^朝香果林 ^ほのぼの ^あゆかり 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6105.html
ザァァァ 洋榎「ふんふっふ~ん♪ あっめあっめ降れ降れ~♪」 スッ パチャッ ??「……」 洋榎「おわっ!? なんや!? ビックリしたぁ!」 絹恵「……」 洋榎「き、絹……?」 絹恵「……おねえちゃん」 洋榎「傘も差さないでどうしたんや? 忘れたんなら、一緒にほら!」オロオロ 絹恵「私ね、決めたんだ」 洋榎「何をや? 急に気持ち悪い口調になって……」 絹恵「愛するって気持ち、我慢するの辛いよね……ふふ、おかしいかな? 今頃気づくなんて」 洋榎「せやから! その気色悪い喋り方やめぇや!!」 絹恵「だからさ」 \\ \ ヘ ', i ,ィ ' ,ヘ ヽ ヘ ム | / ヘ, マ ', / ぃ マ , キ. / 斗‐ V , ' ,.。≦´ } ∨ キ , . /, ' ,.。if升三≧==--- 」__} // ,.。ifン´圭圭ニニ===≪≪三三 ヽ ,.。ifン´彡'" i i キ }iii〉 `,;○;;Y , ,.ィ'´rイ{ . i i . i} ,'// };;;;;;;;;i , i! ィ㌢ キ, ¨ 4' 〃' i!;○;;i! ,㌢ ’- 、 ノ / ム;;;;;;7 ,㌻ ノュ,,_,, イ ム;;;;;7 i i! i{ `  ̄ ´ ム;;;;7 i! ミュ ム;;;7 ii i| ヾミュ、 ,.。斗;;;;; / ` 、ミュs、 _ _,, -‐=ニ壬三三彡{ ii i| ` 、三三三三三≫-- ''"´ ハ i! ハ i | 絹恵「ごめんね。彼、奪わせて貰うから」 第十七章【略奪愛! 何を諦める必要があるんや!?】 ザァァァァ 洋榎「彼……? 彼って誰のことや?」 絹恵「決まってるでしょ? 須賀京太郎君のこと」 洋榎「京ちゃん!? な、なんで絹が京ちゃんのことを……?」 絹恵「おかしい? 私が彼と知り合いだとしたら」 洋榎「せ、せやかて! 京ちゃんは今まで一度もそない……」 絹恵「それはね。お姉ちゃんのことが好きじゃないからだよ」 洋榎「っ!! いつまでその気持ち悪い東京弁使うんや!!」 絹恵「ほら、お姉ちゃんは分かってない。須賀君は、関西弁が嫌いなのに」 洋榎「あ、あんな冗談間に受けとるんか?」ゾクッ 絹恵「冗談? あははっ……そうかなぁ?」 洋榎「絹……」 絹恵「そうだ。まずはお姉ちゃんに教えてあげないとね」 洋榎「教える? 何をや?」 絹恵「私と須賀君が――いつ、出会ったのか」 洋榎「!?」 絹恵「そう、アレは――」 二年前 長野 雅枝「ほな、私は県予選の実況に行ってくるから」 洋榎「長野もんかー。この中の誰かが全国に来る……!」ワクワク 絹恵「……」ポーンポーン 雅枝「絹、長野まで来てボール遊びかいな」 絹恵「こっちの方がええもん」 洋榎「絹は変わってるなぁ。麻雀の方がおもろいでー」 お姉ちゃんはええやろうけど 私は、お姉ちゃんみたいに強くないから 雅枝「絹は付いてきぃひんの?」 絹恵「そこらへんプラプラしとる」 洋榎「うちは行くで! 長野の偵察や!」 雅枝「はいはい。じゃあ、絹! 一人であんま遠くにいかんようにね?」 絹恵「はーい」 二人共行ってもうた あーあ、こんなことなら付いてこなければよかったやん 絹恵「……」ポーンポーン いつまでもボール蹴っていても仕方ないし どこか気晴らしにでも行こう ワーワーワー 絹恵「みぃんな麻雀ばっか」ポーンポーン つまらんなぁ なんかスポーツの大会でもやってへんかな? キャー! ガンバッテー! 絹恵「ん?」 なんや、アレ? 体育館みたいなとこで何かやってるんか? 絹恵「バスケ? それともバレー?」 どっちでもいい 今の退屈を打ち消せる、スポーツがあるなら 絹恵「入場料とかなさそうやし、入ってみよう」 スタスタ ガヤガヤ 絹恵「人が多いなー」キョロキョロ 試合をやってるのは、ここ……かな 絹恵「明るくなって――」 ???「うぉぉおぉっ!!!」シュバッ 絹恵「へっ!?」 ./ / ./ ./ / ./ ./ __ \ /,/ ././ ./ ./ / ./ ./ ! `'ヘ \ ././ ,/./ ./ ././ ./ ./ l r‐-、゙'ヘ .\ \ /.//./ ./ ./ / ./ ./ ヽ ヽ .\, . \\ /,// / ././ ./ / ヽ .ヽ \、 \\ ././ ./ ././ ./ ./ ヽ..ヽ .\ \ /,/\ ,/ / / / ./ ヽ.\ ヽ、 \\ \'" / / ./ / \\ /,`'、 .\\ \ /./ ./ ./ `‐ ./,/ .\ .ヽ,"./ ./ ./ // 、 .\ .\ /'" ./ / /./ .\ \ \ ヽ ヽ ./ / ,/ / /´゙''‐、, /./ \.`'‐..、 ゝ .ヽ ヽ / // / | .v_. \ \ /,/ \ | ノ /./ / l l `'-、\\ /./ `'ー..,,__,ノ ./ / ./ ./ ヽ.ヽ .\.`く./ / / /‐゛ `、゙‐ ./\ \ \ /./ ./ ` // \ \\ /./ ./ ., ,//.- \ ヽ ヽ / / / ./., ,.// .`'-、"'''′ .! ./ / ./ ././ ,, /./ `''―‐" / ./ / /./ /`'- -‐゛ / / ,/ / ././ ./ ,,,,_/ ,! / ,/ / ././ ./ l / / ,/ / ././ ./ / l ! / ,/ / ././ ./ / 丿 .,,,,__广゙' / ,/ / ././ ./ / / | . // / / ./ ././ ./ / // ||// ./ ,/ / ././ ./ / // , || ==― / ./ / /./ / ,/ .// ./ |_==― / ,/ / ././ ./ / // ./ ???「ハァッ!!!」バシュゥゥン! / / ヘ ヘ / >'"⌒` 、 , / > ´ \ ヘ ./ /- 、 , ', , / ` ,.ィ '"⌒ヽ , _∠_,,。zzュ、 V i .7 イ/彳 イ沁ヾヽ __ , | はへ? 7 {;;;;{ {{ ん } 〉`ー- 斗匕てニミx、キ | , 7ゞ.、` 乂ュ,ノ イ ´⌒ヾヘ ,仍 沁 ヾヽ i! ,' イ ` ー - " ヘ 、 V ノ } }x , ム .ハ. { //// ’ `ミュ゙<,__,ノノォ 7 ム ,' ゙i ////` ''' ´ .イ 7! ,' .∧ / } / / ! / ハ ヘ _ / ,' / / ! / / .ハ \ ゝ _ `ァ ノ-イ./ / i ノ , ' /. \ イ ./ /! i| / / ./ / ` - < /´ / / / i i´ / イ/ / ./ / | な、なななんや今のボール!? バビューンってなんて、ガーってなって! ど、どんなスポーツなん!? 絹恵「……今、シュートしたのは……あの、金髪の子!?」 ???「ととっ!!」ガクッ チームメイトA「危ないぞ須賀!」 チームメイトB「いくら天才のお前でも、あの技はなぁ。決まったからいいけどよ」ハハハ 京太郎「す、すみません」テレテレ チームメイトC「やるじゃねぇか須賀!」 宮崎大輔「やったな、京太郎!」ガッ ワーワー 絹恵「須賀、京太郎君……か」 選手R「ふぅん……やるじゃん」 選手T「油断せずに行こう」 選手S「たるんどる!!」 選手Y「負けることは許されない――それが王者の掟」 選手A「あぁん? 俺様の美技に酔いな」 絹恵「(あれは……ハンドボール?)」 チームメイトA「須賀! シュートだ!!」 京太郎「そのボール――増えるよ」バビュッ `"'― ..,,_ `'ー 、, `'-、 '!、 .| ./ / ._,, ‐''"゛ _,,,,.. -ー''''"´ `゙゙'''ー ..,,_. ..`''ー..,、 ゙''-、 ゙‐ .! / ,/゛ ._,, ー''"゛ . _,,,.. -ー'''''"゙´ `゙゙'''ー ..,,゙へ. ‘ . ‐二.. -ー''''"゙´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _,, ー ´゙"''― ..,,,_ _.. --、 _,,..-‐'''" _... -..、 `゙゙''''― ..,, ,..-'" ,! _,,.. -''''"゛ ._..-'"゛.、 .,- ‐==ニニ二二二ニニ==‐ `''- 、、 .,/゛ ./._、 _,.. -‐''"゛ _,,,,,,_ .-'"゛ ._/./ / . l ヽ \.\, `''ー. / ./ . ´゙"'.,, ー'''" ;/ `''ー、,,.'" / / / . . l .ヽ'、 \.゙''-、 ./ / ,..- │ ゙゙'-、 '" ./ / .、 .| l .ヽヽ \. ゙'' / /、 _..-'"゛ .l、 . `'-、″ .l゙ | .! .l ヽ\ . / / `''ー 、、 ._..-'"゛ .,. ..l, `-、 .l゙ | .} .l, ヽ.ヽ ,./ / `''‐..-'"゛ / l, \ | l .l ゙ / /、 ,/゛ .,/ ヽ `'-、,! | l / / `'-、 . / / .ヽ `'-, ! . l / / .\ .\、 _/゛ ,/ ../ .\ \." | ,..-''´ `-、 \. / . / ./ ヽ, \ `'―-‐'"゛ ' .\ \ . \ / ./ ./ \ \ l. ..ヽ ヽ \ `'-、 . / / ./ \ \ ..l ヽ .ヽ `'、、.,/ / / \ ヽ, .l ヽ .ヽ \ / / \ ヽ. ゙L ヽ \ \. / ./ ! .\ ヽ l .ヽ. ヽ ,./ ./ ,! .\, ゙' ! ヽ .ヽ / / l \ ヽ ヽ ヽ . / ./ ,! ,゙'-、 ..l ヽ ヽ, / / ! | .`''-、 ! ヽ. ヽ,./ / l | .`''- ..,_ .../ .l ヽ .ヽ゛ / l ! l `¨¨¨¨´ l, ヽ ヽ 選手A「なん、だと!?」 チームメイトC「行けぇぇ!」 京太郎「これで、決めるっ!!」 選手Y「させない!」 京太郎「you still have lots more to work on!」カッ ______________________ _,,.. -ー''''"゙´ ,_..................-.-――――――――――――――¬ーxi..,,、 .> `゙゙゙''''''''¬―-- ..二,゙¬- ..,,、 ,./ . / `゙゙'''ー`-ニ-..,,_ / ./ `'''-ミ\、 / / ニニニニニニニニニニニ二二二二二゙_\ / / / / ,/./ / / / / / / / .,/ / .,/ / ,/ / / _/゙./ _. _/゙ / _.... -ー''''"゙´ ,/゙ / _,,,,.... --ー¬''''"゛ ___,,,,、 /. / ゛ . _,,,.. -ー''''''゙゙゙´ __,,,,.... --ー¬''''"゙ ̄ ̄ / /゛ _,,,.. -ー''''"´ . __,,,.... --ー¬''" ̄´ ,//_,,,.. -‐'''"´,,,,.. --ー'''"゙´ ,/ .゙_.. -ー'''"´ rシ‐''''"´ 絹恵「ボールが曲がったぁっ!?」 選手S「止まらんかぁっ!!!!」バッ 京太郎「入れぇぇぇぇっ!!!」 ..ヽ .i、 ."| .! l゙.! 、」 ,!.l.,│ [' .ヽ/ lリ、 .! '',, ..,,、 ,! l |l'''ー ,,,_ ヽ .l゙ `゙"'../ i゙''-、 .|.!.l .l. !│ !l 、│.l .,! .|_ `''ー、、 ! l`'、 ! リi, `"! l | l n`゙''.ヽ( ,,_ ./、 ..l, .] ! .l. l. ! .l .! l .、l .! | l`' .|.l .ll、 | l,,,.ヽ. | ! .l. ,! .l`" l l,,, ,!.! .`゙''~ ,! l" ゝ ! .| .l. l} .! l! !l l.! !.! .l .!│| l .,! .l `'''㍉, | l. | .} l l ´ .,! |..,,、 !、 `';」 ̄l¬--、__ 'l′ ` .″ !! .!_l .l.l l .! l ,! l ! l .| l l゙ .| .`゙''ー.i,,,、 ! /..゙/゛.l ヽ ..l 、 |! l! ll .! .l .l゙゙'ili..、| .l ! .|.! ! .l .! !.! `゙'' ! / |. .ヽ ヽ l,.!.ヽ ! .! ! | l゙.l .│ l| │ ,! | l ! .!.l゙  ̄l \ . `'' l!、 ゙)、 l,! .l! l .,! !- | ! ! .| .! _\ .ヽ .`イ,,,,、,,,..ノ.! | .ヽ リ ゙ | | ! ! !-、, .l゙ ! .´ ,! ヽ l´ .! "! | .ヽ n |,! !亅 | l .|、,l .ヽ.l_ l ,! l 7V ! l`''-、 ゛ l ! | l .|`'ー、,、 ヽ `" l../iミ \/ .l゙ !.l .! .l │ .| / .| `'''ッ.'t¨ ̄> .ヽ . ! l \ .l'┘ l゙ ! .\, .l !./ ! 、 /! l ヽ `''ー、ヽ ! l ゙'-!/ .ヽ, l ./ー-、`' ,! |/ ! xil| !.| .ヽ ヽ .`''-、 ..l,,_ .|、 .\."lo、 .ヽ ″ .| .,リ.| l .| .゙{x .ヽ、 .ヽi'" ゙゙''|. ヽ.!.l.`'-,ヽ .|.l |iチ.! ,! !l, . l\. `'ッ、. ゙.l___ . l´.゙'''~..,_ ...l ヽ ゙'-、 │.'l、 /゙ヽ ″ l l !..l l `-,,.! `'-、 .ヽ `{ \ `".! .ヽ \ l l, l ヽ |/ !./ l. .l. `''-、、 `'-、ヽ .`-;;ーヽ,,. .l |ヽ .| ./、 .〟 ! ヽ ,l′ l/ .1 ..l .l `''-、、゛. l `''i 、,゙゙'‐、|. | ヽ l゙ ! l .l l、 .ヽ / ″.i゙ 選手A「なるほどSATURDAYじゃねぇの」ヒュッ ドゴォォォォン! 京太郎「はぁ、はぁ……決まった、か?」 チームメイトA「いや、まさか!?」 ギャルルルルルル シュゥゥゥ チームメイトB「あ、アイツ!?」 選手R「残念だったね」シュゥゥゥゥ 京太郎「そ、そんな……」ガクッ 選手R「まだまだだね」 京太郎「片手で受け止められちゃ仕方ねぇよ。俺の負けだ」スッ 選手R「ま、あんたも頑張ったけどね」スッ ギュッ ワァァァア!! パチパチパチパチ!!! スゴイゾー! ガンバッタナー! 京太郎「ああ、くそ。決勝に行けなかったなぁ」 チームメイトB「また次があるさ。さぁ、帰ろう」 京太郎「はいっ!!」 絹恵「……か、かっこいぃ!!」ドキドキ あないなスポーツ見たことなかった! サッカーとも違う、迫力満点のスポーツ! こないなものが、世の中にはあったんやな 絹恵「須賀、京太郎君か……」 ./ --- 、 '., ,' ./ ./ \\ \ .', .l / / ヽ.\ ヽ ! .! , ./‐‐-.、 ...-‐!l‐\ ', l l .! ./ ` ´ リ ', .', .l ノ,! !/,.-==ミ.、 ,ィ ===ミ、! l l ,'/l ., ' f/{ }ヽー ''./イ{ }ヽ Y l .,'/ .l 八 {ヾ乂 ゚ ノ,ノ/⌒ヽヽ 乂 ゚ ノ .ノ / l (' .l ト.-=一 ''´ 、 `ー == イ,' l l ト-, ''' '''' / ,' .! l l ハ -‐ - ,/ .,' ! l l i>... ,.ィ/ /! .l l l .j | ! ≧z... ....ィ≦_|/ , / ! .l / j j .,' j l/`{_f´ ̄ ̄ /., ' / l .l {( ./ ノ /_,'/ .,.ィ !_,.ィ! /./ ./丶l、 .! ト、\ ヽ`ー' / .// ./ 〉_ ハ /./ l / `ー- .、 ! !、 `ー=イ ,イ_,,..イ / } .\{/!l .V V ノ 絹恵「ちょっと、追いかけてみよ」タタッ チームメイトB「全員バスに乗ったかー?」 宮崎大輔「なぁ、京太郎。俺と組まないか?」 京太郎「へ? なんだよ急に?」 宮崎大輔「俺と一緒にハンドをメジャーにするんだ」 京太郎「えー? マジかー」 宮崎大輔「握れるか? 俺の手を!」 京太郎「汗臭いからパス」 宮崎大輔「」 チームメイトA「何やってんだお前ら! 早くバスに乗れ!!」 ウェーイ 京太郎「はーいっと」 タタタッ 京太郎「ん?」 絹恵「あ、あのぉー!!」 京太郎「なんだあのすげぇ美人!?」ガバッ 宮崎大輔「……早く乗るんだ京太郎!」グイグイ 京太郎「あ、おい待てって!!? ああぁ俺の美女ぉぉ!」 バタン ブロロロロロロッ 絹恵「あー……」ガクッ あともうちょっとやったのに あーあ、もう会えへんのかなぁ 絹恵「今日の大会が終わったら、私は大阪に帰らなあかんし」 長野に来る機会はもう訪れないかもしれない そんなの……嫌や 絹恵「もしかして……、来年の大会にも出るんかな……?」 そうや その時にもう一度声をかければええんや! 絹恵「須賀京太郎君! 来年も、大会見に来るから!!」 そして、電話番号とメールアドレスを交換してもらって ふふ、楽しみやなぁ…… 洋榎「おもろい試合やったなぁー」ホクホク 雅枝「才能溢れる土地やな」 テクテク 絹恵「……」ホクホク 雅枝「ん? どこ行っとったん絹?」 絹恵「んー、内緒や」クスッ 洋榎「あーん? なんや企んどる顔やなぁ」グリグリ 絹恵「そ、そないなことあらへんって……//」 洋榎「アウト」 雅枝「アウトやな」 絹恵「え、ええっ!?」 洋榎「正直に吐かんかーいっ!!」ガシッ 雅枝「今日は取り調べやでー!」ガシッ 絹恵「わぁーっ!!」 須賀君 私――ずっと ――数日後 絹恵「えっと、長野……ハンドボール」カタカタ ブゥゥーン 絹恵「出た! ふぅん、須賀君は中学二年生なんや」 君のことを ――二ヶ月後 カタカタカタ 絹恵「あちゃー。やっぱり全国行ってないと選抜には選ばれへんかぁー」ガクッ 大阪から ――半年後 絹恵「今日から高校一年生か……ふふ、須賀君は三年生。キャプテンになれたんかなぁ?」 追いかけてるから 洋榎「絹ー! 入学おめでとさんさんころりー」 絹恵「今更なんやお姉ちゃん」クスクス 洋榎「まぁまぁ、これからは同じ学校……チームメイトとして頑張ろなぁー」 絹恵「うん」 あの日から、半年が経って 私はサッカーを辞めることにした 理由の一つは、お姉ちゃんに憧れたこと お姉ちゃんのように強い雀士になりたくなったから 洋榎「おかんをビックリさせるくらい、強くなるでー!」 絹恵「そう、やなぁ」 でも、もう一つの理由は誰にも言えない だって私はもう――果敢にボールに食らいつく選手ではなく 絹恵「(須賀君に、野蛮な女や思われたくないし)」モジッ 恋する、乙女になってしまったのだから ――一年後 長野 ハンドボール県大会 決勝戦 ワーワーワーワー 絹恵「やっと……ここまで来た」ギュッ あの日から一年 私は、またこの場所に来ることが出来た 今回はおかんの仕事は無かったけど、お年玉やお小遣いを必死に貯めてここまでの旅費を貯めた お陰で、須賀君が決勝戦で優勝するこの日に 私は、長野にいられるんや 絹恵「須賀君……」 今は試合前の軽い運動中やろうなぁ 会いたいけど、我慢や 試合が終わるまで、気が散るようなことをしちゃ…… ガチャッ 京太郎「飲み物買ってくるぜー」 ウィーッス センパイハヤクモドッテクダサイヨー 絹恵「ふぁっ!?」カァァァ い、いいいい今すれ違ったのって?! 京太郎「(なぁんか可愛い人いたなー……ん? どこかで見覚えが)」テクテク 絹恵「はわわわっ!?」カァァァ 京太郎「ふんふ~ふん♪」 や、やっぱり須賀君や! 後を、尾けなきゃ! 絹恵「すぅーはぁー! すぅーはぁー!」ドキドキ タタッ 京太郎「んー、あの自販機はイマイチだなぁ」キョロキョロ 絹恵「(な、なんて話しかけよう)」 ずっとファンでした? 一目見た時から好きでした? アホ、そないなこと急に言えへんって! 絹恵「(ちゃう! 何のためにここまで来たんや!!)」ギュッ やるしかない ここまで来たら、ちゃんと告白を――!! 絹恵「あのっ……」 ドンッ 絹恵「きゃっ!?」 男K「あっ、いってぇ……何してくれんの君ぃ?」 男B「ひょー、激マブじゃーん」 絹恵「あ、え?」 男S「長野っぽくないねぇ君、どこの子?」 絹恵「わ、私はその……もう、行くんで」 男K「おっと、そうはいかねぇなぁ」ガシッ 絹恵「!?」 男K「治療費代わりに、君にいいことしてもらわねぇとなぁ」ヒヒヒ 男B「おいやっちまおうぜお前!」 男S「やっちまうか?」 男B「やっちゃいましょうよ」 男K「その為の右手? あとそのための拳?」 絹恵「い、いやぁぁっ!!」 シャカシャカシャカ 男K「あん?」 京太郎「ほれ、ジュース」 男K「へっ?」 カシュッ ブシュゥゥゥゥゥッ 男K「ぐぁぁっ!?」ビシャビシャ 男B「!? なんだてめぇ!!」 男S「何コーラかけてくれてんだごらぁ!!」 京太郎「は? これはコーラじゃなくて」 ,/ / | ハ | | i 、 ヽ \ \_ i / | | | | | |、 i ゙、 、 \_ _> .| i | i | | | | ハ ハ _i!_ i \ ヽ` ̄ ̄ .| | |+--|、_|! | | i! ,/.ィ'|"i´ ハ | i ヾ 、 ヽ .| | |.|ヽ |、_|王!ー |./i .;"´/=、!/ | ! | \ 、i !. r| i.|、!,,ィ'" ._iミi! |/ /彳 r !ヽ,| ,イ | 、_ \ | |^!. N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ. ! | i、i、 ゙、 ` ̄ ̄ メ( /^|イ `、| .ノi \ヾi .、、 i! i ノリ ` .| ヽ__i |イ|/ .ヽ'≡ミ .i ____...., |/ ,ィ´ ム.\ `ー-- ―'´ /、! ―-イ/ 、 { }、 \  ̄´ /!/ / V///>、 //| | 、 、 \ / ./.|y }////// 、 ',/{ V/≧= .`ー---'′ /|V .{////////} /ム V////≧ .V !/////// /て////ヽム V///////ム ../ /////////、////////ム V///////l{ ./ ///////////≧= ../////////ム V//////{ ィ /////// V////////>、////////// ム V/////ィ 、_ .メ////// V////ィ´ ̄ Y///////////// 、 V//イ′ ///////////// }//////////////j ≧=′ メ////////// / |//////////////ム 、__ ///////////イ ′//////////////フヽ、=  ̄ /////////イ ////////イ´ ̄ ̄ ミ二二二´ '//////{ ィ >′/////ィ l} ,イ >´///ィ / > ´//{ / >´//V / >´//ム 彡 彡 ´///≧=-///////V/////////////,ィ / 京太郎「ドクターペッパーだ!!」デーン 絹恵「あ、えっ……? 須賀、君?」キョトン 京太郎「そこの美人さん! 今のうちに逃げて!」 絹恵「え、え?」 男K「てめぇ、ざけんなごらぁ!」 男B「おい、こいつってまさか決勝に出てる奴じゃ?」 京太郎「ぎくぅ!?」 男K「けっ、おもしれぇ。ならよぉー、分かってんのか?」 男S「俺達に殴り返したら、お前らのチームは失格だよなぁ」 絹恵「っ!」ゾクッ 京太郎「……えっと。ここいらでお開きってわけには?」 男KBS「「「行くかボケェ!!」」」ダダダッ / /へ 、 ヽ ヘ ./ // ` 、 \` 、 ヽ ヘ , ./7 / 、\ \ , ./ ソ ヾ 、 \ , { , {.i ヾ、 ヽ | | ii ,〆 V ', ,' i! ,ィ' _,。ィ V , | , L,,_ ` / ,,。if升‐≪''ミォ | キ { ¨__‐- 、 ,。イ ,ィ'ヽ i} i;;i 」>===ミx=ュ、_,,イ / 弋’ノ 〝 j;;} | ', f;;;{ 《 ,⌒ヽ ヽ ,.-‐、、 _,,。彡'"} , ',;;',ヘ` .乂’ノ 〃 ` ー= " i i| マ ヾ,、ヘ,__,, イ , i! i i マ ` ハ ̄ ̄ /i! .! ! , ハ / 7 ! ! } 入 - ./ , ', > ‘ー ’ | { , }.ィ } | >i - ´ .i 〉 i ', ヘ ノ.}{i { ハ i | /7 | /ヘi! , へ _/ .ノ{ ', iヽ __,ノ , i / ヘ i / ', / ヽ _ヽ イ , ノ ./ 〉、 ,ハ マ ヘ /}', / // / ーォ V マ ヽ /.ヽ / > '" 7 / i! V .マ ー- ' 絹恵「す、須賀君!?」 男K「俺達三人に勝てるわけないだろ!!」バキッ 京太郎「バカ野郎! 俺は勝つぞお前!!」 男B「うぉらぁぁ!」ドゴッ 京太郎「ぐぁっ!?」 絹恵「須賀君!! やめて、やめてぇな!!」 男K「おらおらおらおら!!」ドガバキ 京太郎「」ボコボコ 絹恵「だ、誰か!! 誰か来て!!!!」 ガヤガヤ オッス、ダイジョウブカ? 男K「ちっ、ならこれで勘弁してやるよ!!」ガンッ バキッ 京太郎の右腕「」バキャーン 京太郎「ぐぁあああああああああああっ!?」 絹恵「ひぅっ!?」ブルブルブル 京太郎「が、ぁっ……」ジンジンジン 男K「やべぇよやべぇよ……右腕があらぬ方向に行ってるぞ」 男B「逃げようぜ」 男S「ああ」 スタコラサッサー 絹恵「あ、ぁっ……す、須賀君?」 京太郎「」 絹恵「わ、私の、私の……せいで」 タタタタッ! チームメイトF「先輩っ! まずいですよ!!」 宮崎大輔「京太郎!! 俺の京太郎ッッ!!」 ピーポーピーポー 京太郎「うぅっ、くっぁ……」 救急隊員「シアイハムリネー。ヤスマセルヨロシー」 チームメイトT「そんな!!」 救急隊員「オソラクダケド、ニドトハンドボールムリネー。ワタシイシャジャナイケドワカルヨー」 絹恵「え……?」 それからのことは、よく覚えてへん 痛みで気を失った須賀君は、到着した救急車で連れていかれて 私はその様子をじっと、見つめていることしか出来ひんかった それがあまりにも短い時間のことやったから 心のどこかではまだ、私はこれが夢やないんかと思い込もうと必死だった でも―― チームメイトV「もう終わりだぁ……おしまいだぁ!」 チームメイトP「何を寝言言ってる!? ふてくされる暇があったら戦え!!」 チームメイトV「無理だ、京太郎さん抜きで勝てるわけが無いよ」 宮崎大輔「京太郎おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 須賀君の仲間の悲痛の叫びが、私の意識を捕らえて離さなかった 翌日 病院 絹恵「……」 一晩もの間 私は抜け殻同然やった 一緒に来ていたお姉ちゃんが、ホテルで私を見つけるなり抱きしめてくれて 私はその胸の中でずっと泣いていた 絹恵「謝らなきゃ……謝らなきゃ、謝らなきゃ」ブツブツ あの後、決勝戦は須賀君不在のチームが惨敗してもうたらしい 私が須賀君を追いかけなければ…… あんな場所に行かなければ 彼は今頃、優勝しておったかもしれないのに 絹恵「……」フラフラ 病院に搬送された須賀君を追って、私は今ここにいる 事情聴取の刑事さんが、私に病院を教えてくれたから 来るのは簡単やった でも 須賀母「嘘ですよね! 先生!!」 絹恵「……?」 須賀父「息子はハンドボールの才能があるんです!! そこをどうにか!!」 医者AMIBA「この天才の俺様に無理なんだ! 奴の腕はもう使い物にならん!」 須賀母「そんなぁ……嘘よ!!」 須賀父「京太郎ぉ……」 医者AMIBA「まぁ、日常生活くらいなら大丈夫だろうけどな」フフン 京太郎「……」 須賀母「京太郎……かわいそうに」ポロポロ 京太郎「……あの、ちょっといいですか?」 医者AMIBA「あん?」 京太郎「俺と一緒にいた女の子って、無事ですか?」 絹恵「!?」ビクッ 須賀母「女の子って!! それがどうしたのよ!」 須賀父「今はお前の腕の話を!」 京太郎「いやだって、所詮ハンドが出来ないだけだろ?」 須賀母「えっ?」 京太郎「これくらい軽いって。それよりさ、可愛い女の子をちゃんと守れたかどうかの方が重要なんだよ!」 須賀父「京太郎、お前……」 ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ 京太郎「腕の一本くらい、安いもんさ」ニッ 絹恵「……っ」ポロポロ 須賀君……なんで? どうしてこないに、優しいの? 須賀母「無事らしいわよ」 京太郎「よかったぁ。チラッとしか見てないけどすっげー可愛かったからさー」 須賀父「全く、お前って奴は」 医者AMIBA「いい木偶になりそうだ」フフフ 絹恵「わた、私……ちゃんと言わなきゃ!」 例え一生かかっても、私は須賀君に償わなきゃあかん! そう、この人生を全て――須賀君に! カツーン 絹恵「?」 カツーン カツーン /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \. / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ. / . i / . . / . / \ . i. / / . / . .. . . . ヽ . i ′ ./ . / . / . . ハ i ′ . / / / / , i |. / ′. / / / 从 . . ...i .i / ′ ′ .′ / i i i ... | |. / i i i .i 从 i i . i i i. / /.i i i i i i i i i i i i i / / | i i i i i i i i i l l i l i.// ヾi i i i i i i i | i i' i ′i / i.´ 少 ', l i i i ゙、ト | ヘ i ' | ゙ /i /i / i\ / | 、 ハ ヾ i 、.i ヘ i ', i ゙、 / iノ. i/ i i \ / | ハ ヾ ゞ. ,丶i ゙ j ヘ/ / 厶 ハ i 丶 ∧ヾ | / ヽ.、 ._ ヾ., イ / /i ′ ゝ_../ ∧ヽ. | /. i > _  ̄ . r ./. // i / /. /i_.i ∧ヽ | / 丶  ̄ / / レ /. // ヽ 照「…………」 絹恵「(だ、誰やこの女……? 顔が見えへんけど)」 照「……もしかして、アナタ?」 絹恵「えっ?」ビクッ 照「京ちゃんが守った人って……アナタなんでしょう?」 絹恵「京ちゃん……? あっ」ドクン 須賀京太郎 つまり、京ちゃんって 絹恵「そ、そうです、けど」 照「そう。よかったね、無事で」 絹恵「……はい」 照「それで? そこで何をしてるの?」 絹恵「えっ?」 照「助けて貰ったんでしょ? いいよね……私は、助けて貰えなかったのに」 絹恵「は?」 何を言うとるんや、この女―― 照「ふふふふ、お父さんとお母さんが別居になって……私は東京に行くことになった」 絹恵「あの」 照「でもね、いいんだ。京ちゃんが無事なら、幸せなら、私はそれがすごく嬉しいの」 絹恵「(変質者か、こいつ?)」 照「だから、東京に行っても――昨日は大事な日だから応援に行った。京ちゃん、いつも以上に輝いていたなぁ」 絹恵「っ」ズキッ 照「ねぇ? もう一度だけ聞くよ?」 /. /. ,'. ; ;イ i ヽ. /. /. i i/i i!iハ i .. /. /. /. i. i! i i ハ i! . /. /. i! ! i! iィ!厂ヽ ii i i . . . !i i i ! i ! .ハ i ヽ茫弐 ゝ ! i i . . . i!i イ i i ii ! ヽ !゛゛ .-・゙'ヽ!i!ヾ ! . .. . イ ! /i !ハ ハi ' ヽ i/i ! ! . . . / !/! ! i ハヽヽ /'i ! i i i . . /. ヽi !' ヽ , ‐ - /. i !ハ ! . . /. . ´ ,イ /. i !i . / . /. /. /. > / ! /. i i! / . イ. /. /. / ヤ ` / ヽ i i . / . /. /. /. ノ 乂 } /iヽ } `ヽ } . . / . /イ /. ;; -゙ ニ ヘ } ヽ . } ヽ;;_ノ. . { !ィ 二 ヘ ヽ . ;;} ニー._ . / ヽ ヤ . ヘー-、 . ' } 〃/ ヽ / ヽヤ . ヘ _ - ‐ 、 } 〃/ .ハ. / ィ ヽヤ . ヘ } 〃/ ヽ 照「いつまで、悲劇のヒロインぶって――ここに立ってるつもり?」 絹恵「っ!?」ズキン 照「顔を出してどうするの?」 絹恵「私は」 照「アナタに守ってもらいました。お礼をさせてください? 一生かけて償います?」 絹恵「別に」 照「それってさ」 絹恵「何も――」 照「純粋な気持ちだけじゃないと――」 絹恵「期待なんて――」 照「下心って、言うんだよ?」 絹恵「違うっ!!!」 照「……何が違うの? アレはただの事故でしょ? アナタが京ちゃんに何かをする必要なんて無い」 絹恵「私は、このままじゃ悪いと――」 照「言ったでしょ? 京ちゃんは守れてよかったって。腕は気にしてないって」 絹恵「だからって!!」 照「本当に京ちゃんのことを想うなら」 / \ ,.' \ / \ / . . . . . . . . ', . ` .、. / ヽ ヽ 、 Χ 、 . !¨ヽ 、 ヽ / \、 . /`ΧV ', 「 } . . . . \\. . / ヽ/ヽ代J}ヽN !) / . . . . . ヽ とっとと――失せて / ; イ ハ \__ `' V ! 「 ! ! ヽ ヽ }ヽ} // |/ .V 〉 ` リ .| /! ハ } ハ } \! ヽ. / | V ト、 ,_ァ / ´ ̄¨| √} 厂 }!、 j V / `i r- 、 j . . !/`、| / >、. V j! } 「! l / /\ `>、 j ハ l l ヽ ... ≧x /y ! 〉、 > 7/ /=l ,_... / } /´ V / 〃 { /=≦ム //' ∨ _ ,小 `ー―.v´ >'"¨∨/ x ´ / ハ Lヘ´ 'i / / / , , ,. / ;イ / く ` , , l / | / }` } ! | / l / / . . l l l / l / / . , ! N / ,7 ..... . j | 〃 ,’ { 絹恵「っ!?」 照「ミーハー気取りのファン被れが、京ちゃんに近づかないで」スタスタ ガラッ 京太郎「照さん!」 須賀母「照ちゃん! よく東京から」 須賀父「すまないね」 照「いえ。咲はもうきましたか?」 須賀母「昨晩来たわよ。もう、ずっと泣いちゃって」 照「そうですか……京ちゃん、痛かったよね?」ギュッ 京太郎「い、いいいいや! 照さんが来てくれたお陰で! 俺はもう元気っす!!」ドキドキ 絹恵「……」フラフラ その女に言われた言葉が、頭からずっと離れなかった 悲劇のヒロイン? 下心? ミーハー? 違う!!! 私は、私は純粋に須賀君の力になりたくて来たんや! 絹恵「なのに、なんでや?」 あの女が須賀君と話している姿が 京太郎「照さんに会えるなんて、怪我してみるもんだなぁ!」アハハ 照「もう、心配させないで」ギュッ ズキン ズキン 不愉快だ 須賀君は喜んでるのに、私以外の女と話しているのが嫌や なんで? どうしてその場所は私のモノじゃないん? 絹恵「なんで――」 ドクン `` , ィ'" | i| `` ′ i! _ -ー― ,.。s==ニニニ==s。、 _,.。s=ニ -―  ̄ ̄ | { f´ ̄ ≫三ミxs。、 `ミュ、 ,.ィ',´イ´ ∨。',=,イ/ イ圭芯`ミュ、 `ミュ、___// V。A {ヘ ん三三ハ `` } 〈 |! V A ! ヽ V辷ひニり //´ ̄`ヾヘ V A ', ゞ- ‐='" // ヾヘ ヾ へ{_ _ -- 彡イ へミュzzzzs。-- -- |! | | iー―  ̄  ̄  ̄ i| i. } , | ', i | ', ゝ, ', { | ハ \ _ _ノ |! i!\ ` 絹恵「あぁ、そう――やったんか」 うち、須賀君のことが好きやったんや 選手としてだけやない 男として 付き合いたい異性として 絹恵「あ、あははっ、せやったら……あの女の言うとおりや」フラフラ 私はあわよくば――この事故を利用して須賀君に歩み寄ろうとした 彼女にでも、なるつもりだったんやろうなぁ ホンマに誰に似たんやろうか 浩子あたりが聞けば、喜びそうな話やけど―― 絹恵「わ、わたし、ゲスなヒック、おん、な、やったんかぁ……グスッ」ポロポロ
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/1111.html
元スレURL 虹ヶ咲最強お嫁さんランキング作ったwwwww 概要 ニジガクの面々との結婚生活はこんな感じ? タグ ^虹ヶ咲 ^あなた ^短編 ^恋愛 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3456.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379321075/ 2・0 京太郎「俺は牌を超越するっ!!」 そう言い残し、彼は帰っていった。 ――ああ。 この部室がこんなに騒がしくなったのはいつ以来だろう。 須賀君が帰ったあと、私は部室でだらだらと過ごしていた。 やることのない日でもついここに来てしまう。その習慣は私が一年生だった頃から変わっていない。 待っていれば誰かが来るんじゃないかという思いに支配されているのだ。いや、実際今日は一人来た。 私のこの習慣もあながち悪いものではないらしい。 五時になる。 久「さてと、帰るか」 部室の施錠をし、旧校舎の玄関から外に出る。 一太「どうでしたか会長、彼は」 旧校舎から出るとすぐに、一太はそう尋ねてきた。 久「……用があるなら入ってくればいいのに」 一太「無理ですよ、会長。僕にはもう麻雀部はもちろん、この校舎に入る資格すらありませんし」 久「誰がその資格、与えてくれるのよ」 一太「それはもちろん自分自身です」 私から視線をそらして、彼は言った。 久「私はまたあなたと麻雀がしたいわ」 一太「うれしいです。僕もですから」 久「なのに、麻雀部に入ってくれないのね」 一太「今の僕じゃ、昔と同じことを繰り返すでしょうし……何よりもまだ僕自身が僕を許してないんです」 変わらない。本当に変わっていない。負わなくていい罪悪感を背負って、自分を責める。そんなところはどうしても好きになれない。 久「つくづくあなたって変なやつね」 一太「でも、もっと変なやつが来るかもしれませんよ?」 久「須賀くん、ね」 一太「彼となら、僕も麻雀を打ち続けることが出来るかもしれません」 彼は嬉しそうにそう言って笑った。 私は少し須賀くんに対する嫉妬心にかられたのだった。 2・ 中学三年生ニ月 受験まであと少しということで、私と京ちゃんの勉強会は追い込みにかかっていた。 私が図書室に着いたときにはすでに京ちゃんは勉強を開始していた。 咲「ごめん、遅れちゃって」 京太郎「掃除?」 咲「卒業アルバムの仕事」 京太郎「俺の写真たくさん入れてくれたか?」 咲「だめだよ、京ちゃん。誰かをひいきしたりはできないよ」 京太郎「そう言いつつ自分の写真は極力載せないようにしてるんだろ」 咲「バレてる……」 私は写真に映るのが嫌いで、カメラのレンズを避けるように生きている。 たまたま映ってしまったときにはその写真を抹消するために全力を尽くす。 昔は別に写真に映ることは嫌いじゃなく、むしろ好きだったのに、今ではどうしてもダメなのだ。 京太郎「ありがとな、咲」 咲「急にどうしたの京ちゃん」 京太郎「咲のおかげで国語で得点取れるようになったしな」 咲「国語って面白いでしょ?」 京太郎「ああ、昔は教科書を読むのも退屈だったけど今では好きな作品が増えたよ」 咲「教科書作品の中じゃ何が一番好き?」 京太郎「ピピキキだな」 咲「うん?」 そんな作品載っていただろうか。記憶力には自信があるのだが聞き覚えがない。 京太郎「三回宙返りができるようになったピピに対してキキが強い劣等感を抱く……」 京太郎「そしてなんとかピピに勝とうともがくキキ……イェスイェスイェス! ふぅ……萌えたな、あれは」 咲「って、ああ! 『空中ブランコ乗りのキキ』のことか! 登場人物二人並べて言うからわけが分からなくてビックリしたよ」 京太郎「咲は?」 咲「そりゃもう断然『少年の日の思い出』だね。失ったものは取り返しがつかない……」 咲「その加害者になってしまったら贖罪することすら許されない……あれを読んだあとは色々考えちゃった」 私たちは勉強を始める。勉強会をやり始めたころは頻繁に教え合っていたけど、最近では黙々と問題を解くようになった。 教えるべきこと、教わるべきことはやり尽くしたのだ。 それに私も京ちゃんも過去問を解いた限りでは合格ラインに十分乗っている。あとはテストに慣れるだけなのだ。 京太郎「あのさ、咲」 勉強会からの帰り道、私たちは並んで歩いていた。 京太郎「神社、寄ってかね?」 咲「なんか用事?」 京太郎「受験の前に最後の神頼みでもしようと思って」 咲「元旦にしたんだけどなぁ……」 京太郎「あっ、そうだよな! わるい、変なこと言って!」 咲「いいよ」 京太郎「え?」 咲「行こうよ、神頼み。一回頼んだだけだと神様も忘れちゃうかもしれないし」 神社は自治体が管理している小さな神社で、私たちの他には誰もいなかった。 咲「京ちゃんの家、神職でしょ? 他の神様に祈ったりしていいの?」 京太郎「もしかしてダメなのか?」 咲「知らないんだ……」 京太郎「まあ、元旦にしたお願いごとは叶ったし、大丈夫だろ」 咲「あれ、京ちゃん、元旦に合格祈願しなかったの」 京太郎「実は別のことを……な。だから今日は叶ったお願いごとへのお礼と追加の合格祈願をしに」 咲「へえ~別のことをお願い、ねぇ。何を願ったんだろう」 京太郎「……秘密だ」 咲「む、もしかして私に言えないこと?」 京太郎「秘密ったら秘密だ!」 咲「ふふ……そっか」 試験3日前。京太郎は牌に会うため再び清澄高校に来ていた。 2日前から試験準備期間として学校内に入れなくなるので、この日がラストチャンスだった。 京太郎(忘れ物は……ない。よし!) 部室に入る。 久「久しぶり須賀君。調子はどう?」 京太郎「お久しぶりです、完璧です」 久「別に入試前に無理して来なくても良かったのに」 京太郎「いえいえ、来たいから来たんです」 久「あら? その紙袋どうしたの」 京太郎「あ、これは……えっと、し、私物です。じゃ、じゃあ卓の調子見させてもらいます」 この日の京太郎は、修理した卓の調子を見るという建前でここに来ていた。 本当の目的は牌に会うことである。 牌に触れると前回と同じように周りの空間が深海のようになった。 牌「……また来たんだ、うっとおしいなぁ……」 京太郎「ライバルなんてそんなもんだぜ?」 牌「ま、それはそうかもね。で、何の用?」 京太郎「百合姫持ってきた」 紙袋から百合姫を取り出した瞬間。 牌「え、ほんと? えへへ、やったー! 読みたくて読みたくてしょうがなかったのだ!」 牌「ぅおおお表紙すごい! もう表紙だけでひとつの物語が完成してるよ! SS書きたい!」 牌「あ、この世界ネット環境ない! NTTさん工事はよ! それにしても表紙の絵師、ほんと光の使い方うまい!」 牌「覆い焼きモードの魔術師! フォトショのレイヤーどうなってんだろ、うわすっごく気になるよー!」 牌「ブラシの設定どうなってるか晒してくれないかなー! メイキング希望!」 京太郎「俺と牌ちゃんの間には読んだことのある百合作品に差があるからな。このままじゃ公平に語り合えないだろ?」 京太郎「だから俺が清澄に合格して入部するまでの間、それを読んどいてくれ」 牌「ぅわお、適当に開いたページがキスシーンだった。こりゃもう次はベッドシーン!?」 牌「そうに決まってる、ここまできたならいけるところまでいけばいいよ」 京太郎「聞いてるか」 牌「聞いてるよー」 京太郎「俺の合格、祈っといてくれよ?」 牌「それはめんどくさ……」 京太郎「待て待て、戦う約束しただろ! 俺が合格しなきゃ戦えねー」 牌「はいはい、わかったって。試験の日にトラブルがいくつも重なってギリギリ合格になるように祈っとくよ」 京太郎「受験生は丁重に取り扱え」 泣きそうだった。 帰り、将来の部長が合格祈願のお守りをくれた。泣いた。 中学三年生三月中旬 試験日である。 京太郎(内申点は十分ある。学力も合格ラインは超えてる。実力を出せば受かる!) だが。 京太郎(腹痛ええええええええっ!!) 京太郎の人生における一つ目のピンチが、彼に襲いかかっていた。 京太郎(くそぅ! くそぅ! 試験の日に緊張で腹痛になるとかいうありきたりな展開になるなんて!) 京太郎(ひねりがないぞ俺の人生! もしかしてこれ俺が清澄にいかない世界線なのか!? 嫌だ嫌だひでーよ!) 咲「だ、大丈夫、京ちゃん? 顔色ひどいよ」 京太郎「……咲は緊張してねーの?」 咲「うーん……私、あんまり緊張したことないから」 でしょうね……。 関わりの薄かったとき、京太郎は咲のことを少しポンコツな少女だと思っていた。 しかし関われば関わるほど、知れば知るほど少女に対する見方が変わっていった。 まず咲は他人に対して物怖じしない。自分から知らない人に話しかけるようなことは少ないのは確かだ。 だが逆に話しかけられたときはたとえそれが誰であれ何の緊張感もなく接する。 頭の回転が速い。会話をしていても、こっちの話したことに対し一手二手先を読んで返答する。 そして驚いたのは体育の内申点が10であったことだ。 しょっちゅう何もないところでこけているため、運動は苦手だと思っていた。 ……正直な話、今でも体育の内申点が10であることが信じられない。 あ、それに料理がうまい。これは素晴らしいことだ。毎日味噌汁飲みたい。 そして何よりも特筆すべきなのはこの精神力である。 さっぱりまったく緊張しない。緊張という感情を知らないのではないかと思うぐらいだ。 京太郎(……もう二ヶ月も咲と会話してる俺でも、まだ咲と話すときは緊張するってのに) 咲は初めから緊張していないようだった。たいした対人スキルである。 咲「あうっ」 こけた。平らな道で。 京太郎「だ、大丈夫か?」 やっぱり体育の内申点が10あるのはおかしい。保健体育力がえげつないパターンか? 咲「右手ひねっちゃった」 京太郎「お……おいお前それはマズイんじゃ」 咲「どうして?」 京太郎「今から試験だぞ……文字書けるのか」 咲「あ、大丈夫! 左手で書くの得意だし」 本当に無駄なところで超人だ。 咲「さ、京ちゃん! 早く行こう」 京太郎「そっちは清澄とは真逆の道だ」 やっぱりポンコツなんじゃなかろうか。 咲とは試験を受ける教室が違った。 友人「腹痛てーの、お前?」 京太郎「き……緊張で」 友人「ストッパ飲むか? 水なし1錠」 京太郎「さ……、さんきゅーゆーと。よく……持ってきてくれた」 友人「まあ京ちゃんならこうなるだろうなと思ってたからな」 京太郎「さすが伊東」 友人「エスパーじゃねえよ」 一時間目、数学。 京太郎(薬が効くまで約20分……! 痛みの波は五分に一回! 四回耐えれば俺の勝ちだ!) 五分。 京太郎(くそ……来やがった……!) 詳しい描写をする精神的余裕はない。 便意に耐えるために脳内でBGMを流す。 ♪(深いー闇を俺は抜ーけー出した~疾風みたいに逃ーげー出した~) ♪(生きた屍みたいだった俺達は、ケツの外へ~またっ会おうぜ~便器のない場所で――!) 京太郎(便視点になってどうする俺! JASRAC申請不可!) 十分。 京太郎(やべえ……パロネタしか思いつかねえ……。あきらめたらそこで云々ぐらいしか言うことがねえ……!) 京太郎(ジョジョネタ使っていいだろうか? いや、ジョジョネタ使いすぎって言われたらショックで立ち直れねえ!) 京太郎(ちくしょう、便意がここまで人間のアイデア力を損ねるなんてよぉ……!) 京太郎(助けて安西先生! 下剤先生に殺される! いや下剤飲んでねーよ!) 十五分。 京太郎(今の俺を救える人はいない。頼れるのは自分だけ。これはまさにフリテンの状態……!) 京太郎(これがフリテン人生……! くっくっく、おもしれー……乗り切ってやろうじゃねーか!!) 二十分。 京太郎「トイレ行かせてください」 ――1科目終了。 京太郎「終わったあああああ! 数学得意なのに半分しか解けてねえええええ!!」 京太郎「もう俺、私立の龍門渕に行く! 《京太郎「龍門渕ですか?」衣「よく来たな!」 スレ》でまた会おう!」 友人「誰だよ衣って」 十五分間の休憩。本来なら次の教科の最後の見直しをしたり、リラックスしたりする時間。 だがそんな気分にならない。 京太郎「どこか……落ち着ける場所……ないのか」 見つけたのは自動販売機の隙間。人ひとり分しかないスペース。 狭いとこがおちつくのってなんだろうねあれ。 京太郎「って、あれ? 先客か」 そこにいたのはおそらく京太郎と同じ受験生の少女。制服から判断するに高遠原中学の生徒だろう。 京太郎(高遠原か……制服がものすごい百合っぽいんだよなぁ……何でだろう、白いからか?) 少女「タコス……タコス……」 高須? 高須はいないよ。ちなみに自動販売機の隙間にいるヒロインは負けヒロインらしい。 京太郎「……数学、できなかったのか?」 少女「……うっさい」 京太郎「川嶋! お前がいなくなったらみんながっかりするぞ!」 少女「え……いや、カワシマじゃないじぇ」 京太郎「じゃ、逢坂?」 少女「いや、ぜんぜん違う」 京太郎「じゃ、なんだ」 少女「……片岡」 京太郎「下は」 少女「……優希」 京太郎「ま、優希ちゃん。元気だそーぜ」 優希「何だお前……なれなれしいな」 京太郎「まあまあ……いいだろ? 実は俺も……数学に殺されてな……」 京太郎「数学に殺された者同士、仲間じゃないか……はぁ……つらいやめたい消えてしまいたい」 優希「お、落ち込みすぎだじぇ」 京太郎「清澄高校受験生連続殺人事件――犯人は数学」 優希「東の高校生探偵――困惑」 京太郎「そういうわけで優希、俺にもここでリラックスさせてくれよ……」 優希「…………」 無言を同意と受け取り、優希の近くに座る。 京太郎「さっきうわ言のように高須高須呟いてたのは何だったんだ」 優希「クリニックじゃない、タ・コ・スだ!」 京太郎「タコスがどうしたんだ」 優希「ここの食堂にはタコスがあるんだじぇ……それ目当てに清澄受験したのに……このままじゃ、ううっ」 京太郎「それ目当てに受験って」 優希「むっ、悪いか」 京太郎「いや、俺も似たよーなもんだし」 優希「そ、そうか」 ちなみに俺は咲と図書室目当てである。 京太郎「……なんか俺達、いろいろ似たもん同士だな」 優希「いきなりなんだじぇ」 京太郎「まだ四教科ある」 優希「……うん」 京太郎「受かって、一緒に食堂で飯食おうぜ」 優希「……うん、やってみる…………じぇ」 教室に戻る前にトイレに入る。個室は3つ。一番奥にある個室に小走りで駆け込む。 京太郎(恥っずううううううううぅぅぅぅぅぅっ!!) 咲とはまだ食堂で飯食う約束できてないのに! 初対面の女の子誘っちゃったよ! 京太郎(でもなんか放っておけなかったんだよな……) それは優希が自分と似たような境遇に陥っていたからだろうか。 京太郎(ま、いいや。残り時間を使って優希で百合妄想を……) 京太郎(……………………………………………………) 京太郎(……………………あれ) 京太郎(どうしちまったんだ俺の前頭葉? 発達し過ぎて怖いと医者に言われた俺の前頭葉。何も……何も思いつかない) 京太郎(咲のことは好きだけど、それでも咲を使って百合妄想は出来た) 京太郎(百合男子な俺と一般男子な俺は共存してるから) 京太郎(なのにどうして優希じゃ百合妄想をできない?) ルックスの問題か? いやいや、むしろルックスに自信がない少女と美少女の百合ってかなりそそる分野だし。 格好の問題? 高遠原の制服は百合のための制服だぞ? 京太郎(もしかして百合妄想できないあいつこそが) ――俺のお姫様なんじゃないだろうか? 京太郎(違う違う違う!!) トイレの個室からダッシュで抜け出す。 そのまま廊下へ飛び出て――一応手を洗っとくべきだと思い直してトイレに戻り手を洗い。 咲のいる教室に向かった。 京太郎「咲!」 咲「ぅわわ!? どうしたの京ちゃん」 京太郎「……お姫様」 咲「へ?」 京太郎「残りのテストも頑張れ、俺のお姫様!」 咲「なにが姫だ」 京太郎「応援してるぜ、ピーチ姫!」 咲「さらわれてない」 京太郎「じゃあまた後でデイジー姫!」 咲「誰がモブだ」 そのあとの教科はストッパが効き始めたのか順調だった。ストッパはすごい。 12錠入りなら薬局に行けば千円以下で買えると思うので是非。 五時間目、国語。試験開始の合図を聞いた京太郎は一息深呼吸。 京太郎(いける……これはいけるぞ! この国語でヘマをしなきゃ、俺は受かる) 問題の表紙をめくる。 京太郎(小説は……ウンター・デン・リンデンの薔薇?) よかった。「薔薇」なのだから百合とはまったく関係ない話だろう。 もしここで百合ものの話とか出たら大惨事。テストそっちのけでSS速報にスレ立てして百合もののSSを書いてしまうところだった。 京太郎(さて、まずはざっと読んでみるか) ゆりーんれずーんゆやゆよん。 結果。 京太郎(百合ものじゃねーか!!) 途中でエスから男役女役に分かれるとはいえ、完全にレズビアン。薔薇という言葉の筋ひっかけに惑わされ、見事な振り込み。 京太郎(イェスイェスイェス! スレ立ての時間だ、コラァ!!) 今まさに二次創作を開始しようとしたそのときだった。 京太郎(……ダメだ) 今までどんな思いで勉強してきたと思っているんだ。 動機は咲を追いかけるという不純なものだ。だが真剣だったのだ。 足りない成績を唯一自分が誇れる根気で底上げし、ようやくここまでやってきたのだ。 その積み重ねを無駄にしていいはずがない。 京太郎(それに今日は……SS速報恒例である月一の鯖落ちの日! どっちにしろ書き込みは出来ない!) 京太郎(書き溜めなんてめんどくさいことはやらねーし) だから目の前の問題を解くしかないのだ。 試験終了後。 友人「えーっと……どうだったよ」 京太郎「まさか……古文に清少納言と中宮定子が出てくるとは……百合じゃねーかもうあんなのよぉ」 京太郎「しかも論説文まで同性愛の話……概ねは著者に同意できたけど一部どうしても相容れない部分があったぜ」 京太郎「今すぐ会談の場を設けていただきたい」 友人「めんどくせーな百合男子」 京太郎「はっきし言って異常だ今年の長野県。百合だらけじゃねーかすばらしい」 友人「……で。受かるのか」 京太郎「わ……からねぇ。ギリギリな気がする」 友人「は……はは……今日のことは忘れてパーッと遊ぼうぜ」 特に仲の良い友人5人で集まってカラオケパーティーを敢行。 ゆりゆららららゆるゆり大事件はこの日に歌うために創られたのだと思う京太郎だった。 そして迎えた合格発表日。 京太郎「咲ー」 咲「おはよう、京ちゃん」 二人は一緒に合格発表の場へ行くことになった。 正直なところ落ちている可能性はそこそこあるので一緒に行くべきではないのかもしれない。 せっかく咲が受かっていても俺が落ちていたら、彼女は気を使って喜べないだろうからだ。 京太郎「自信、あるか」 咲「うーん……一応、できたと思うけど」 京太郎「受かる確率はどれくらいだ?」 咲「ビックリした人が心を落ち着かせようと素数を数えるときに、まちがえて奇数を数える確率と同じくらい、かな」 京太郎「ほぼ100%か……すげー自信」 咲「京ちゃんは? どれくらいの確率で受かると思ってるの?」 京太郎「邪気眼と中二病を正しく使い分けてる人の割合と同じくらい」 咲「10%……もっと自信を持っていいと思うけど」 発表の時間は10時。 現在の時間は10時10分。 混雑を避けるために少し時間をずらした。 京太郎「……行くか……」 ここで運命が決まる。 もし受かっていたら――そろそろ決着をつけよう。 叶わないとわかっているけど、咲に気持ちを伝えよう。 そういう思いで京太郎は校門をくぐ――。 友人「おっす、京ちゃんに咲ちゃん! よかったな二人とも受かってて。なんか知らんが感動しちまったぜ」 ――る前に、人生で最高のネタバレを喰らった。 京太郎「」 咲「あ、そうなんだー、よかった」 京太郎「え」 友人「おっと俺のことは心配するな。もちろん俺も合格だ」 京太郎「お、おい」 咲「よかった、また一緒の学校に通えるね、京ちゃん!」 京太郎「あ、はい、ソウデスネ」 現実なんてこんなものだ。 京太郎「……しまらないよなぁ」 京太郎「……俺らしいといっちゃ、俺らしいのか、これ」 予想外のことは起こったが、それでも一度決めたことだ。 京太郎は咲を例の小さな神社に呼び出していた。 京太郎「ここも、久しぶりだな」 咲「あの神頼み、無駄じゃなかったね」 京太郎「ああ、2つも願い事がかなったしな」 その日はきれいな夕日だった。 夕日で染まった咲はどこか神秘的で、手が届かないところにいるようだ。 こんなに近くにいるのに、咲との距離は遠かった。 咲「……この前は教えてくれなかったけど、今日は教えてくれるんだよね」 京太郎「…………」 咲「京ちゃんがした、1つ目のお願いごと」 京太郎「……そのつもりだ」 咲との関係に、特別な何かはない。 命を救ったとか、結婚の約束をしたとか、そういうわかりやすいものなんて、あるわけがない。 だから、かっこいい言葉なんて思いつかないけど。 京太郎「――咲。俺は、お前のことが――」 森が揺れた。 その日、京太郎の一度目の恋は終わりを告げた。 しかしそれは新しい恋への始まりで。 咲への想いは、まだ消えていなかったけど。 2・終
https://w.atwiki.jp/madoka-magica/pages/38.html
魔法少女まどか☆マギカSSリスト 2ch もう後悔なんてなにもない たとえ何もかも怖くたって 食べちゃいたいぐらいに・・・ 魔法少女まどか☆マギカでエロパロ 個人 旋条が刻まれた日 契約と束縛 地獄の大公にして淫獣キュゥべえ、風呂場に顕現す 檻の中 well-written contracts
https://w.atwiki.jp/llss_ss/pages/708.html
元スレURL 【SS】 すみれ飯 概要 一人暮らしで練習後の自炊が大変な可可のために この平安名すみれ特製飯を召し上がれったら召し上がれ タグ ^唐可可 ^平安名すみれ ^チクレカス ^ほのぼの 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/828.html
名前:“鋼の二挺拳銃”ストライク・バック 所属:An.i.e.社49号ラボ 参加理由:戦闘用アンドロイドの性能試験並びに運用実績及びデータ収集、他 性別型:♂20代 容姿:頭にソンブレロを被った西部劇風 性格:西部劇のガンマンを思わせるが、保安官だか悪漢だか。 武装: 大口径回転式拳銃“ストーム・シーカー”:現存しない会社が過去に発売した大型リボルバー。 百挺しか作成されていない限定品だが、本機はNo.29とNo.65の二挺を装備している。本機の主な使用弾丸はHEAT弾。 また、袖口に再装填装置が仕込んである。 加速装置:アンドロイドならではの高い運動性能を発揮出来る機能。概算では常人の2.5倍近い戦闘力を叩き出せる。 概要:An.i.e.(アルターネイティブ・インダストリー・エンタープライズ)社のあるラボが開発した中距離戦仕様の戦闘アンドロイド。 ここでは語られない(もしくは考えていない)ある事件によって死んだ、エギーユ・ボナパルトと言う社員の記憶をダビングしてボディを与えたもの。 基本戦術:急所を狙い撃つ射撃戦。零距離射撃をする事もある。